
【本記事について】
この記事は、2011年4月15日に当社公式サイトで公開したお知らせを、企業の社会的責任(CSR)に関する公式記録として保管するため、2024年9月現在の視点から再構成し、アーカイブ化したものです。一部、当時の状況を補足する情報を加えていますが、活動内容は公開当時の事実に基づいています。
目次
冒頭メッセージ(2011年4月15日公開当時)
2011年3月11日に発生した東日本大震災により、犠牲になられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様、そのご家族や関係者の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。また、被災地で昼夜を問わず救助・復旧作業に従事されている皆様に、心からの敬意を表します。
この未曾有の国難に際し、株式会社メダリスト・ジャパン(代表取締役:森川孝昭)は、企業も社会を構成する一員、すなわち「社会の公器」であると認識しています。私たちにできる最大限の支援を迅速に行うことが、企業としての責務であると考えます。
被災地の一日も早い復旧・復興を願い、当社は事業を通じて培った知見と製品で、この困難な状況に立ち向かう方々を支援してまいります。
支援活動の概要:陸上自衛隊派遣部隊への激励品提供
被災地の状況が刻一刻と報じられる中、当社は、過酷な環境下で人命救助と復興支援の最前線に立つ自衛隊員の皆様の活動を支えることが、間接的ではあっても非常に重要な被災地支援に繋がると判断しました。
この考えに基づき、長野県にある陸上自衛隊松本駐屯地と連携し、被災地へ派遣される部隊へ、当社製品であるクエン酸健康飲料「シトリックアミノ」シリーズを激励品として提供いたしました。
この製品は、身体のエネルギー生成に関わるクエン酸回路に着目し、エネルギー産生をサポートするために開発されたものです。極度の肉体的・精神的ストレスに晒される隊員の皆様の速やかな疲労回復と、活動を続けるために不可欠な栄養補給の一助となることを願い、今回の支援を決定しました。
この支援は、代表取締役の森川孝昭が直接指揮を執り、全社一丸となって準備を進めました。私たちの製品が、国民の生命と財産を守るという崇高な任務を遂行する隊員の皆様の力となり、ひいては被災地の皆様の希望に繋がることを、社員一同、心から願っていました。
支援物資搬入の様子(当時の記録より)
支援の決定から物資の準備、駐屯地への搬入まで、迅速に活動を進めました。ここでは、当時の様子を写真と共にご報告します。
激励の想いを込めた物資準備
社員総出で製品の梱包にあたりました。段ボール箱の一つひとつに、被災地とそこで活動するすべての方々への想いを込めて、「頑張ろう東北!」「負けるな日本!」といった激励のメッセージを書き添えました。私たちの想いが、少しでも現場の皆様の心の支えになればという願いを込めた行動でした。

製品の準備が整うと、すぐにトラックへの積み込みを開始しました。物資は、長野県内の障害者支援施設の方々にもご協力いただき、一つひとつ丁寧に、そして迅速に準備を進めました。
陸上自衛隊松本駐屯地への搬入
準備を終えた支援物資はトラックに満載し、陸上自衛隊松本駐屯地へと運びました。駐屯地に到着すると、隊員の皆様が待機しており、フォークリフトや手作業のリレー形式で、物資はまたたく間に指定の場所へと運ばれていきました。その統率の取れた動きと真摯な姿に、私たちは深く感銘を受けました。

隊員の皆様によって運ばれていく段ボールの列を見送りながら、これが被災地で奮闘する仲間たちのもとへ届けられ、活動を支える一助となるのだと確信しました。国家の非常事態に対し、官民が一体となって協力することの重要性を改めて認識した瞬間でもありました。

陸上自衛隊松本駐屯地司令部からの感謝状
後日、この支援活動に対し、陸上自衛隊松本駐屯地司令部より大変丁重な感謝状をいただきました。これは当社にとって望外の栄誉であり、活動の意義を再確認する機会となりました。
感謝状には、当社の支援に対する心からの感謝の言葉と共に、「本激励品は、隊員の士気を大いに高め、国民の期待に応えるための活動の一助となりました」という、大変重みのあるお言葉が記されていました。
このお言葉は、私たちが企業として果たすべき社会的責任の一端を担うことができた証であると受け止めています。国民の安全と安心のために尽力される自衛隊の皆様の活動に、微力ながら貢献できたことは、全社員の誇りです。


東日本大震災における支援活動に対し、自衛隊松本駐屯地より授与された感謝状と記念盾。

震災直後、シトリックアミノを提供する当社スタッフと自衛隊隊員。現場での社会貢献活動の一幕。
当社の姿勢と未来へ繋ぐ活動
東日本大震災における支援活動は、当社にとって、企業の社会的責任について改めて深く考える重要なきっかけとなりました。私たちはこの活動を一過性のものにせず、事業を通じて社会に貢献し続けるという企業理念を、より一層強くしていく決意を新たにしました。
あの日から十数年が経ち、社会が直面する課題も多様化しています。しかし、困難な状況にある人々を支え、より良い未来を創造するために行動するという当社の基本的な姿勢に変わりはありません。
この震災支援の経験を礎として、株式会社メダリスト・ジャパンは現在、「未来を育む寄付プログラム」という形で社会貢献活動を継続しています。このプログラムは、子どもたちの健全な育成支援や、スポーツ・文化活動の振興など、未来を担う世代への投資を主眼とした取り組みです。
私たちは、過去の経験から学び、それを未来への行動に繋げていくことこそ、持続可能な社会の実現に貢献する企業の在るべき姿だと確信しています。
当社の現在の取り組みにご関心をお持ちいただけましたら、ぜひ下記リンクより詳細をご覧ください。
最後になりますが、改めて、東日本大震災で被災された全ての皆様に平穏な日々が戻りますことを心よりお祈り申し上げます。そして、復興にご尽力されている皆様へ、引き続き変わらぬ敬意と支援の意を表します。
株式会社メダリスト・ジャパン